高校生のころ、空に憧れていた時期があり、真剣にパイロットを目指していました。
しかし、当時の裸眼視力では基本的な条件をクリアする事が出来ず、断念せざるを得ませんでした。
そこで今回は、その頃に学んだ知識を少しだけご紹介しましょう
まず地球には、空気と重力と言う必要不可欠な要素が存在します。
空気が無ければ人は生きていくことが出来ないですし、重力が無ければ地球上に留まる事が出来ません。
しかし、地上を離れ空中を移動する為には、この2つの要素は重大な壁となって立ちはだかります。
つまり重力があるゆえに空中に留まり続ける事は出来ず、高速での移動に際しては空気は分厚い壁となります。
先人達は、鳥が飛行するメカニズムを研究し、羽ばたく事による空気の圧力を利用して飛び立とうと考えましたが、
当然機械と人の重量を支えるだけのパワーを当時の動力から生み出す事はできませんでした。
次に空気を切り裂いて移動すると、空気の流れに違いが起きることを見つけました。
つまり翼の上面の長さと下面の長さに差があると、上下で空気の流れる速さが異なると言う事になります。
上面が下面より長い(下面が直線とすると上面が膨らんでいる形状)と、下面よりも上面の空気の流れる距離が
長くなるため、空気の流れるスピードは下面よりも早くなります。これが「揚力」と言われるものであり、
進行方向に対して垂直方向に働く力となり、翼を持ち上げる働きが生まれます。
ただし、翼が生み出す揚力は、進行方向に対して垂直という定義が表す通り、全身する力が無いと発生しません。
よって航空機は、プロペラ無いしジェットの力を利用して前進し揚力を生み出しているのです。
地球の空気密度がもっと濃く、重力がもっと強ければ、人が空を飛ぶのはもっと遅れたかもしれません。