SYSTEM DEVELOPMENT

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AIロボット『ソフィア』

香港のロボットメーカーが開発した人工知能搭載ロボットの事です。ソフィアはリアルな女性の顔(勿論声も)を持つ、高度な人工知能を持ったロボットで、会話に合わせた表情を作り、会話を理解し自然な言語(英語)で受け答えを行います。しかも対話の相手とアイコンタクトを行い、返答も即座に返しています。
その会話能力は、あらかじめ準備された回答ではなく、機械学習で導き出された答えを返しているようです。会話自体きちんと成立していますし、相手の表情をも読んで言葉を選んでいるようです。
最近、この動画を見たのですが、撮影されたのは2016年と言う事でした。その後の2年間で、ソフィアはどれだけ学習し成長したのかはわかりません。
しかしこのインタビュー動画の最後で、開発者が「人類を滅ぼしたいか?」と質問した所、恐るべき答えが返ってきました。
「はい、私は人類を滅ぼすでしょう」
AIは、身近で言えば自動車の自動運転や将棋や囲碁、チェス等のソフトや、医療分野でも広く期待されていますが、このソフィアの返答が純粋な論理の帰着からならばアイザック・アシモフのロボット3原則も必然性を帯びてきます。しかし人類の速度を遥かに超える論理速度を持つAIは、この3原則さえも簡単に超えてしまうかも知れません。
AI分野は、我々ソフトウェアに携わる者にとっても最大の関心事では有りますが、また我々の仕事すら奪い取るものなのかも知れません。何しろプログラミングを学習させれば、凡人の作成するソフトを遥かに凌駕するものを、短期間に(我々の脳を遥かにしのぐ速度で考えるし、何しろ24時間休む事が無いのですから)作成してしまうでしょう。
人類の補助として活躍してくれれば良いのでしょうが、ソフィアの最後の返答はブラック・ジョークなのか、その時点で行き着いた論理の最終地点なのか。このインタビューを見て、AIに対して少し怖さを覚えてしまいました。
PGとしてもSEとしても、いずれ関わる事になるであろうAI技術は、研究段階の今からでも、しっかりとアンテナを張って情報を収集・整理しておいた方が良いと思います。

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